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恋するベーカリー

「恋するベーカリー」
「恋愛適齢期」や「ホリデイ」、「マイ・インターン」を手掛けた、ナンシー・マイヤーズ脚本・監督作品。

このタイトルからしたら、そうよね、映画にも出てくるチョコクロワッサンが食べたくなる映画よね。以上。
となりそうなものだけど、まずは物言いをちょいとだけ。

「恋するベーカリー」という邦題に異議あり!
だってね、原題は「It's Complicated」です。複雑な…という意味ですが、
それがどうすると恋するベーカリーなのでしょう。もうこれは、「こういうタイトルをつければ見に来るよね」という、
私たちターゲットに付けられた感ありありですもの。なんか悔しい~~。
(真剣に、多くの人に見てもらうために、考えて決めたプロの方々がいることも十分承知の上ですが)

さて、これで内容がつまらなかったらもっとヒートアップしてしまうのですが、
面白かったので、はい、ここでクールダウンしましょう。
ミックスジュースを用意してください。
そう、野菜や果物を入れてジューサーでまぜまぜして、ゴクゴクといただくミックスジュースです。
緑の葉野菜や柑橘で作った緑のジュース、ベリーやトマトなどが入った赤のミックスジュースと2種類あれば完璧です。

ベーカリーを切り盛りするジェーン(メリル・ストリープ)は、3人の子どもの母親。
長女はまもなく結婚、末の息子も大学をめでたく卒業。
そのタイミングで再会したのは、離婚して10年、今は浮気相手だった若い女とその息子と暮らす元夫・ジェイク(アレック・ボールドウィン)。
同じ頃、自宅の改築を担当する建築家のアダム(スティーブ・マーティン)とも知り合う。

ある夜、元夫・ジェイクと情事に及んでしまったところから、ジェーンの心は揺れまくる。
誠実でやさしいアダムとの関係も気になりつつ……。

ちょっと待ってよママ! おいおいマジかよ、お義母さん! まさか、ホントなのー!?
子ども、婚約者のハーレイ(ジョン・クラシンスキー)や、ジェーンの友人たちの反応はさまざま。

不倫された元夫と不倫とはなんたることなの!と本人も同様を隠せない。
一方のジェイクは、ノリノリだけど果たしてどうなる!?


自分の心、家族の思い、元夫との関係、新しい恋人の存在、
いろいろ混ざって、ただただ甘いとか、ただただ美味しいとかじゃない
ちょっとの苦みや酸っぱさ、灰汁だって感じるかも。
ミックスジュースみたいにね。
飲みやすく加工された市販のミックスジュースにはない複雑な味、
なのかもしれませんよ、人生は。

最後に、この作品がDVD化されて発売されたときには、「恋するベーカリー 〜別れた夫と恋愛する場合〜」
というサブタイトルがついたそうですが、うーん。
やっぱりタイトルについては、複雑な思いがしてなりません。あ。
(Kuri)

恋するベーカリー




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マイ・フェア・レディ

「マイ・フェア・レディ」と聞いたら、何をイメージするだろうか?

やはり主演のオードリー・ヘプバーン、そしてあの大きなお帽子と白と黒のドレス。
もともとの舞台版に主演した、ジュリー・アンドリュースの歌声。
日本で長くこの舞台に主演した大地真央。
♪運が良けりゃ ♪踊り明かそう ♪君住む街角でなどの名曲の数々。
ヘプバーンの歌声は吹き替えで、マーニ・ニクソンが歌っていること。

まだまだ数え上げたらキリがない。
それくらい有名な、今から50年以上前に作られた名作ミュージカル映画だ。
インターミッションが入る長編でもある。

イギリスの下町で花売り娘をするイライザ(オードリー・ヘプバーン)は、
ある日、言語学者のヒギンズ教授(レックス・ハリソン)の目に留まる。
ヒギンズは、話し言葉を聴くだけで、どの地域の出身かを言い当てられる言語学のプロ。
粗雑で訛りのある言葉を話すイライザを矯正して、一人前のレディにできるか否かを
仲良しのピカリング大佐と賭けをすることになった。
教授のマンツーマン特訓の甲斐もあり、イライザは美しい言葉を話せるようになり、お披露目の場へと出ていくが……。


だいぶ手前でストーリーを切ってみた。
ミュージカルだから、場面が動くタイミングや気持ちの高まりに合わせて、楽し気な歌、
伸びやかなメロディーが出てくる。
出てくる曲は、いろいろな形で世に出ているので、耳なじみのものも多い。
ミュージカル曲として有名なものはもちろん、CMなどでパロディ的に使われているものも。

ちなみに、♪運が良けりゃ は、1990年代に所ジョージ出演CMで ♪〇〇で元気! と歌われていたりもした。
アスコット競馬場でイライザに一目ぼれしたフレディ(ジェレミー・ブレッド)が、恋する気持ちをロマンティックに歌う
♪君住む街かど On The Street Where You Liveは、あのプラシド・ドミンゴが歌い上げてもいる。

さて、インターミッションのあたりで用意したいのは、ヴィシソワーズ。
そう、じゃがいもの冷製スープだ。
白く美しいスープに、黒コショウなど仕上げにふって、お上品にいただこう。
クリーミーな味わいの中に、じゃがいもの素朴なうまみが、なんだかイライザに重なるような。

そういえば、映画では例のあのマーメイドラインが美しいドレスを身にまとったイライザが登場する
アスコット競馬場のシーンで、ストップモーションが出てくる。
2016年にアメリカを中心にSNS上で流行した「マネキンチャレンジ」か? という感じで
今、観ると逆にこのシーンが新鮮かも。

さあ、ヴィシソワーズをいただきながら後半のつづきをどうぞ。
足元にはスリッパをお忘れなく!
(Kuri)

マイフェアレディ



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俺たちに明日はない

「俺たちに明日はある」と歌っていた5人組(当時は6人組)は、今年、2016年で解散してしまいますね。
この歌、結構好きでした。

だからというわけではありませんが、アメリカン・ニューシネマの傑作といわれる映画「俺たちに明日はない」。
原題はBonnie and Clyde(ボニー&クライド)です。
実話を元に描かれた作品ですが、このオシャレ感はきっと実話とは違うのだろうなぁなどと思ってみるわけです。

何がオシャレかといえば、ボニー・パーカー(フェイ・ダナウェイ)。
決して派手ではないですが、着こなしがおしゃれです。おおよそ銀行強盗に行くとは思えぬスタイリング。
彼女がいわゆるアメリカ美人のボン・キュッ・ボンッな感じの体型じゃないことも、オシャレだなぁと思います。

クライド・マロウ(ウォーレン・ベイティ)。
お姉さんがあのシャーリー・マクレーンですもの、それがオシャレというのかどうかはわかりませんが、
やはり色男っぷりがいいですね。「中折れ帽はこうやってかぶるんだよ」のお手本と言ってしまいましょう。

自動車泥棒のクライドがボニーと出会い、銀行を襲います。
初めはスリルを楽しみ、見栄をはりたい、そんなところでした。
C・W・モス(マイケル・J・ボラード)やクライドの兄夫婦も仲間に引き入れ、強盗を繰り返す一団になります。
逃げる途中で人を殺めてしまってからは、強盗殺人犯として追われる一行。
新聞にも取り上げられ、懸賞金がかかるようになる頃から、テンポがぐんぐん増していきます。

二人の男女がただただハッピーな感じではなく、気鬱な風を見せるのもオシャレ、なんです。
自動車で逃げるシーンにはコミカルなバンジョーの音が付き、
母親たちとピクニックするシーンは、絵画を見せられているような感じ。

さて、そんなオシャレなアメリカン・ニューシネマを見ながら、
テーブルの上には、麦チョコをパラパラとひろげてみましょう。
甘いけど、香ばしく、硬くもやわらかくもなく、どこか懐かしい味。
食べ始めるとなんだか後を引いてしまいます。
手のひらにいつまでも握っていては、チョコが溶けるし、放り投げて口に入れるには、ちと小さい。
パラパラしているそれは、物語後半シーンにたくさん登場するものを連想もさせてしまうような。

逃げ続ける一行は、クライドと兄のバック(ジーン・ハックマン)の名字パロウから、バロウギャングと呼ばれます。
注目を浴びた彼らの行きつく先は……。

そういえば、昔、「バローギャングB.C.」というアイドル3人組の映画がありましたっけ。
時を超え、あのタイトルって……そこから来ているのかなと知ったわけで、
ちなみに彼らは、デビューから6年ちょっとで解散したのですから、
前述の5人組は長い活動期間だったことになりますね。

おっといけない、話を作品に戻しましょう。
「俺たちに明日はない」は、日本公開から48年もの月日が流れます。
劇中に「俺たちに明日はない」というセリフは出てきません。
でも、「ボニー&クライド」のままだったら、日本でこれだけ浸透したかどうかはわかりません。

甘くはないけど、絶望的でもないこの邦題が、なんといってもオシャレなのではないでしょうか。
(kuri)

俺たちに明日はない



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リトル・ミス・サンシャイン

題して「なんだか愛おしい系映画」。
こういう作品、人気ありますよね。
「リトル・ミス・サンシャイン」もまさに、「なんだか愛おしい系映画」。

タイトルの「リトル・ミス・サンシャイン」とは、カリフォルニアで決勝戦が開催される
平たく言えば、子どものミスコン。
少女・オリーヴ(アビゲイル・ブレスリン)は、繰り上げ当選で、決勝に出られることになって大喜び。
彼女といえば、コロッとまるっとしたメガネっ子。
いつの世も、メガネっ子は、ちょっとおへちゃの代名詞みたいに描かれてきたけど、
今は子どものメガネちゃんって、カワイイ!の代名詞的に注目されてるよね。

ま、それはそうと、オリーヴの家族、なんともすごい個性の集まり。
筆頭はおじいちゃん(アラン・アーキン)。下ネタばりばりで、言いたい放題、やりたい放題で施設を追い出され、
息子一家のもとで暮らしている。オリーヴはおじいちゃんになついている。
パパ(グレッグ・キニア)は、人生は成功してこそ!と、何においても負けを認めない男。それをネタに本を出すと公言している。
妻・シェリル(トニー・コレット)は主婦、夫との仲は良好とは言えない。
そのシェリルの兄で、作家のプルースト研究者のフランク(スティーブ・カレル)は、ゲイの恋人にフラれ自殺未遂をはかり、この一家に連れてこられた。
そして、何も言葉を発しないオリーヴの兄ドゥエーン(ポール・ダノ)は、引きこもり真っ最中。父を心底嫌っている。

役者が出そろったところで、今回はピタパンを用意。
大人になりたくないネバーランドの少年のことではない。
平べったい半円形のポケットみたいなパンのこと。
そしてこのピタパンにはさむ具材を適当に用意しよう。
トマト、ハム、チーズ、アボカドにレタス、そうそうオリーブも。

家族はオリーヴが出場するリトル・ミス・サンシャインコンテストの決勝戦のために、
ポンコツの黄色いミニバスで、カリフォルニアを目指す。
そう、パンがバスで、具材が家族たちって感じね。

道中いろいろある。笑うし、ハラハラするし、しんみりもする。
さて、オリーヴは、無事にコンテストに出られるのか。そして見事優勝を手に入れるのか!?!?!?

パンに欲張って具を詰めすぎると、食べにくかったり、汁がしみてきたりしちゃうピタパン。
でも、具が足りないと、やっぱりちょっと物足りない。
オリーヴと家族を乗せたミニバスのポンコツぶりに大笑いしながら、大口開けて、全種類の具が入った
ピタパンをほおばりながらお楽しみを!
(Kuri)

リトル・ミス・サンシャイン




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リトル・ダンサー

イングランド北部の炭鉱町。ビリー・エリオットは、父と兄、祖母と暮らしている。
炭鉱夫たちはストライキを実施。
町は、イングランドらしい曇った空に覆われていた。

ボクシング好きの父と、結構やんちゃな兄。
この男くさい二人と暮らすなかで、ビリーは祖母の面倒もよく見るやさしい少年だ。
ある日、ボクシングの練習場が、バレエの練習場と合同になった。
そしてひょんなことから、ビリーはバレエの練習に混じる。


コーチのウィルキンソン夫人を演じるのは、今やハリー・ポッターのモリー役でおなじみの
ジュリー・ウォルターズ。
ビリーを決して甘やかしはしないけれど、彼の才能をしっかり見出して、育てていく。

近年大ヒットしたスキレット(鉄製のミニフライパン)があれば、それを用意。
ここで3カ所斜めに切れ目を入れたウィンナーをジュージューと焼き始めてみたい。
火加減にはくれぐれも注意して!
そうしてしばらくすると、跳ねますよね、ウィンナー。
サイドに固めに茹でておいてざっくりカットしたジャガイモも乗せてみて。
味をつけるなら塩とコショウだけで十分。ジャガイモはちょっと焦げ目がつくくらいでいい。

跳ねるウィンナーと、踊ることにめざめ躍動するビリーが重なって、
なんだか勇気が湧いてくる。
もちろん、なにもかもがスムーズに調子よくいくわけもないけれど、
ビリーの友だちとの、なんだか愛らしいやりとりや、おばあちゃんの存在もあって、
希望もしっかり湧いてくる。

ビリー・エリオットの跳躍は、すばらしきラストにつながっていく。
この素朴な味わいが口の中とお腹を満たした時、心もしっかり満たされているに違いない。
(Kuri)

リトル・ダンサー







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