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食べシネテーブル~パディントンの世界、英国茶会気分で~

食べシネ番外編、食べシネ散歩につづいて、新たに始まりました、その名も「食べシネテーブル」。
いつもは映画に合う食べ物を勝手に紹介していますが、この「食べシネテーブル」では、
そのご提案の食べ物とともに、映画のこと、映画にまつわるテーマを設けて
楽しくテーブルを囲む様子をレポートします。

食べシネテーブル英国茶会編

今回は「パディントン」の世界をネタに、英国茶会と洒落こみました。
場所は、壁紙と収納Aoyamaさんのレンタルルーム。
黒×白のローテーブル、障子には大柄のお花の切り絵があしらわれていてファンタジー!
ストライプの壁にトランプやティーポットもディスプレイされていて、不思議の国のアリスの世界が広がっています。
そういえば、アリスも英国のお話でしたわね。

さて、テーブルの上をチェック、チェック、チェック。
「パディントン」でご提案したスコーンが主役です。たっぷりのホイップとブルーベリージャム。
あ、映画ではパディントンの大好物はマーマレードでしたが、
スコーンにブルーベリージャムもテッパンです。ハチミツってのもいいですね。

根菜たっぷりのキッシュと自家製ローストビーフもありますよ。
そうそう、ローストビーフも英国の伝統的な家庭料理なんですよね。
飲み物はもちろん、英国紅茶。この日はAHMAD(アーマッド)TEAをセレクト。
パッケージには、英国の名所が描かれているので、テーブルの上にディスプレイしても
気分出せちゃいます。

では、気ままな食べシネテーブルトークをちょっとだけ公開♪
Y 「パディントン、予想以上に笑えましたね~」
K 「そういうことだったんだーって何回言ったことか!」
M 「ニコール・キッドマンのこういう役やスタイルも好きだなー」
K 「それにしてもブラウン家の素敵なこと!」
Y 「色使いがキレイ。英国って感じで」
M 「全編を通して登場人物にテーマカラーがあって部屋にも生かされていて。ほんとに好きな世界!」

Y 「このふわっふわなパンがまたイギリスを感じさせるし、美味~」
K 「フィッシュフライのこのシンプルな味も意外と嫌いじゃないなー、私」

と、食べてばかりのKuri&Yukiでして・・・・・・。

M 「お待たせしました。デザートも忘れてはいけませんよ~」
Mr. 「ただいまー」(Mr.は、Mさんのご主人Mさん。デザートとほぼ当時にご登場!)
K 「デザートまであるなんて!」
Y 「トライフル!これも英国のデザートですね」

パディントンのぽっこりお腹もなんのその、しっかり完食いたしました。
実はこの後、Mr.のなつかしの映画パンフレットコレクションを見せていただくというオプションもあった食べシネテーブル。
今回はこの辺でお開きといたしましょう。
(Kuri)

壁紙と収納Aoyamaさんのレンタルルームには、今回のお部屋のほかにも
素敵な壁紙とインテリアが楽しめるお部屋がいろいろ。
http://kabegamiaoyama.business.site/


 
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パディントン

世界中にたくさんのファンがいるキャラクター、だから自分も知った気になっていることって案外多い。
この熊のこともきっとそう。

彼の名はパディントン。
知っているけど、知らなかったよ、彼のこと。
日本に来たのは第二次ベビーブームより前だったようだ。(書籍として)
そんなわけで、彼のことを知りたくて映画「パディントン」を観た。

彼のトレードマークといえば、あの赤い帽子。
あれは彼がイギリスはロンドンに来るきっかけをくれた人からもらったものなんだ。
青いダッフルコートを着るようになったエピソードも、心があったかくなったなぁ。

彼はたった一人(1頭)で長旅の末、ロンドンにやってくる。
そして素敵な家族、ブラウン一家に出会うんだ。
素敵って一口に言うけど、家族だからいろいろあるよね。
正体不明の熊を自宅に招き入れるなんて、そう簡単じゃないものね。

そうそう、彼をパディントンと名付けたのも、心優しきミセス・ブラウン。
その経緯は案外単純で、でもだから長く愛されるキャラクターになったのだよね、なんてこともわかるよ。

もっと言えば、彼がなぜ英国紳士としてのたしなみを身につけているか、知ってる?
そのきっかけも、へぇーそうだったんだぁ、と納得。
でも、でもね、やはり彼は熊だから、アクシデントは起こるわけで、
そこはそれ、ヒャヒャヒャと笑えちゃう。
あーらら、こーららと笑えちゃう。

ちょっとちょっと、大口開けて笑い過ぎてますわよ、コホン。
では英国に敬意を表して、スコーンと紅茶をご用意あれ!
外はサクサク、中はしっとりのスコーンには、
無加糖のホイップクリームをたっぷり添えて。
ジャムは、絶対マーマレードにしましょ。
ストロベリーやブルーベリーじゃダメかって?
まあ、それは映画を観ればわかります。
紅茶は茶葉でもティーバッグでもOK。でも、しっかり指定の分数をかけて抽出しなくちゃね。

おっと、あまり落ち着いてもいられない。
映画では、パディントンとブラウン一家の前に、敵が立ちはだかるのだ。
敵役、ミリセントを演じるのは、ニコール・キッドマン。
あのニコールにあんなことさせちゃったり、あのパディントンにあんなことさせちゃったり
するところは、吹き出し注意。

伏線たっぷり、ピタゴラスイッチ好きの大人も楽しめる「パディントン」。
スコーンと紅茶は、予想以上にパクパクいただけちゃいますわよ。

映画「パディントン2」も公開中。
(kuri)

パディントン



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羅生門

古い映画を見ると、「あれ、この映像って……」と気になることがよくある。
その後、たくさんの作品に影響を与えたであろう証拠なのだろう。

黒澤明の「羅生門」にも、そういうシーンがたくさんあった。
もっとも、それ自体がもっと古い作品や、別の何かから影響された上でのことなのかもしれないけれど。

芥川龍之介の「籔の中」を原作としたこの作品は、ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を獲得した。
黒澤明監督が、世界のクロサワと呼ばれるようになった理由の一つでもある。

この映画を夜中に観た。
まさに「籔の中」だった。
ちなみに、「籔の中」という言葉は、芥川のこの小説から、いくつもの見方が働き、真相がわからないことを意味する言葉として、辞書に載る言葉だ。言葉って作品のタイトルからも生まれることがあるんだよなぁ、などと改めて思う。

話を映画に戻そう。
三船敏郎演じる多襄丸、京マチ子演じる真砂、どちらも圧倒的なオーラがある。
物語はこうだ。
山の中で男が死体で発見される。
検非違使では状況証拠から犯人、被害者、関係者として取り調べられることになる二人。
ここに死んだ男(侍)も加わり、それぞれ証言を始めるのだが、三者の証言は食い違っていた。

無骨でガハハと笑い、己の行いを正当化するように語る多襄丸には、共感できないが、「こういう人いるよね」と、何か肯定はしないけど納得させられてしまうし、

妖艶で、気が強く、己の選んだ道を演じるようにして聞かせる真砂は、納得はできないが、「こういう人いるよね」と、思い当たる節がある。

巫女の姿を借り、霊となって語る男・真砂の夫、金沢(森雅之)には、認めたくないが「こういう人いるよね」、「多分一番多いよね」と、やけに冷めた思いがしたりしてしまうのだ。

そうか、こういうことなのか、人間ってヤツは。
映画は、タイトル通り、芥川のもう一つの作品「羅生門」でのそま売り(志村喬)、旅法師(千秋実)、下人(上田吉二郎)がはじめと終わりに出て来て物語を進めるのだが、この3人もまた、誰かに似ているような、どこかにいる人の象徴のような。

ぐるぐるの頭の中が混乱していく感じだから、糖分を補給しよう。
今川焼きがいいだろう。個人的には絶対の粒あん派だけど、中身の好みは人それぞれだ。
白あんとかみそあんなんて場合もあるし、カスタードとか、チーズなんてのもある。

それより何より、
大判焼きともいうし、回転焼きという人もいるわいな。
太鼓焼きと言ったり、取り扱う店の名で呼ぶこともある。
そうか、そういうことか。
今川焼きで糖分を補給出来たら、「籔の中」から抜け出せるかもしれない!?
(kuri)


羅生門




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最強のふたり

アース・ウィンド&ファイアーの♪セプテンバーが始まってすぐに大音量で流れます。
あれ、これフランス映画だったよね?

すっかりご機嫌になって、ふたりを見るのです。
「最強のふたり」。

一人はフィリップ(フランソワ・クリュゼ)。
お金持ち、事故により首から下が不自由な体となり、車椅子生活を送っています。
彼のお世話をする介護人の募集をかけると、たくさんの応募があるのだけど、なかなか難しいようで。

一人は、そのフィリップの元にやってきた無職のドリス(オマール・シー)。
家庭環境はどうにも円満と言えそうもなくて、面接も、失業手当てのための便宜上のサインが欲しいだけのよう。

この水と油みたいなふたりが、雇い主と雇われ主、介護される側とする側になるのだけど、
どうしてドリスは雇われて、なんでフィリップは気持ちの変化を見せていくのかは、本編でしっかりチェックして欲しいところです。


永年この屋敷に務めるフィリップの助手イヴォンヌ(アンヌ・ル・ニ)や、秘書のマガリー(オドレイ・フルーロ)など、
その他のキャラクターもいかしています。
よく、水と油の二人を描くドラマでは、周りから固めていき、やがて・・・…というパターンがありますが、
最強のふたりのドリスは、フィリップに対して最初からバシバシと距離近く相対していきます。
その加減が、いや、加減のなさがなんともユーモラスで、ニヤついてしまうこと多々あり。
人間らしくて、いろいろなフィルターをさくっと外してくれるのです。

テーブルには、チキンのハニーマスタード焼きを用意しましょう。
ハニーとマスタード、この一見相容れない二種が、絶妙に合うことは、この料理がもっとも表してくれるはず。
ワインと共にいただくなら、せっかくなので、フランスワインにしちゃいましょ。

甘いの?辛いの?しょっぱいかな?いや、ちょっと酸っぱいかしら?
なんだか人生にも似ているような。
それこそこの「最強のふたり」のストーリーが、実在する2人の人物をモデルにしていることからも表されています。

アース・ウィンド&ファイアーの曲に、ゴキゲンになりつつ、エンドロールもぜひしっかりと見届けてくださいね。
(kuri)

最強のふたり



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6才のボクが、大人になるまで。

「6才のボクが、大人になるまで。」
いい邦題です。いくつを大人というかは、人によって価値観が異なりますが、
メイソンJr.(エラー・コルトレーン)が6才から18才になるまでを、彼と彼の家族や友人と共に描きます。

尻尾がはえてそうなおチビちゃんの頃から、髭が生えるほど青年になるまでの12年は、実際に撮影にかけた年数でもあります。

ドキュメンタリー映画?いいえ違います。
これはドラマなのです。映画作品なのです。
監督は「恋人までの距離(ディスタンス)」、「ビフォア・サンセット」、「ビフォア・ミッドナイト」というイーサン・ホークとジュリー・デルピーが
イケメン&キュートだった頃から、ちゃーんとおっさん&おばさんになっていく現実も見せてくれちゃった「ビフォアシリーズ」の
リチャード・リンクレイター。
彼の作品と時間というのは、切っても切れない関係なのですね。

さて、この作品の主役メイソンくんの周りにいるのは、母・オリヴィア(パトリシア・アークエット)と姉・サマンサ(ローレライ・リンクレイター)。父はメイソンSr.(イーサン・ホーク)。
父と母は若くして子どもが出来、結婚し、離婚。今は父とは離れて暮らしている。
母は、やがて2人の子持ち男と結婚するが、これがまた難ありで……。


自分たちだけで生きていくことは幼い姉弟には無理なわけで、母の選択に運命を任せていくしかない。
置かれた環境に馴染んだり、馴染まなかったり、楽しかったり、居づらかったり。
だからメイソンは全編を通じて、少し憂いを帯びた目をしています。
父とは定期的に再会し、案外いい関係を保っている。これもアメリカっぽいな。

さて、長期間をなかなかの長時間で描いているこの作品を観ながら、何食べる?
ラザニアなどいかがでしょう。
パスタとソースを幾重にかさね、なんならポテトなんかも間に入れていきましょう。
重なるパスタはメイソンが歳を重ねていく感じに、適度にゴロゴロ入ったポテトなどの具は、
人生の途中にある障害物や、とまどいみたいなもののよう。
でも家族というソースが彼の人生を味のあるものにしているんだよなーなんて思えるかもしれないですね。

途中で冷めたら、チーズをさらに乗せてもう一度焼いてみたっていいのでは?
タバスコをかけるのも賛成です!

18才、自分の進路と向き合うメイソンは、もうすっかり「カワイイ少年」ではなくなっているけれど、
彼の器用とは言えないだろうこれからの生き方も静かに応援したくなってきます。

この作品の制作は2014年。
ひょっとしたら、同じキャストで続編があったりもする?
そうだとしても、それはまだずっと先の話のような気もするので、ラザニアのお皿は一度カラにしてくださいね。
(kuri)


6才のボクが、大人になるまで。




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